作家名: | アークム フレデリック |
作家名読み: | アークム フレデリック |
ローマ字表記: | Accum, Friedrich |
生年: | 1769-03-29 |
没年: | 1838-06-28 |
人物について: | フレデリック・アークムはドイツ・ハノーヴァー市に近い石鹸製造業者の子として生まれた。父親はユダヤ系、母親はフランス・ユーグノーの亡命者であった。父親はキリスト教徒となりAccumと改姓した。フレデリックは薬局の徒弟になり、薬局主の紹介で1793年にロンドンに行って、イギリス王家の薬剤師の薬局に勤務した。彼は化学を勉強し、自分の分析化学実験室および化学実験装置製作場を市内に作った。さらにロイアル・ソサエティ所長デイヴィーの実験助手になり、サレー研究所の教授にもなった。彼はアメリカからの留学生の面倒をよく見て、何人かのアメリカの大学教授を育てた。「理論および応用化学の体系」はラヴォアジエ、ドルトンの最新の理論を判りやすく説明した教科書であり、「化学の楽しみ」はアマチュアのための化学実験書である。彼は実業家としての才能も持ち、「ガス灯およびコークス特許会社」の経営者として議会から独占権を獲得して、ロンドンの街路を明るくした。彼を最も有名にしたのは食物の混ぜ物処理を告発したここで紹介する本である。この得意の絶頂期に彼はロイアル・ソサエティの蔵書の数ページを破ったという嫌疑で告訴され、ドイツに帰らざるを得なくなった。(水上茂樹) 「Friedrich Accum」 |