レイアウト 3
ページの左右中央に組んである処理
章名や献辞、数行の一節などだけを示したページではしばしば、左右中央に文字を置く組み版が行われます。
ここではこれを、「左右中央」と呼びます。
左右中央
作品の冒頭や、改丁、改ページの後で、ページの左右中央に組まれた文字列を入力する際には、まず[#ページの左右中央]と書き込んでください。
そこから2行あけ、文字列を入力し、その後に再び2行あけてください。
左右中央のページから次のページに移る際にも、必ず改ページもしくは改丁処理が行われているはずです。
ページをあらためて、次のページからはじまっている際は、2行あきの後に、[#改ページ]と注記してください。
ページをあらためて、右ページを空白とし、左ページから始まっている際は、2行あきの後に、[#改丁]と注記してください。
章名が字下げされているときは、字下げ注記と見出し注記を組み合わせて書いてください。
※記入例の下に、テキスト版をスクリプトで変換して得た、XHTML 版のタグを示します。
▲ページの左右中央に、章名が組まれています。
記入例:
[#ページの左右中央]
[#3字下げ]短章 その一[#「短章 その一」は中見出し]
[#改ページ]
<span class="notes">[#ページの左右中央]</span><br />
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<div class="jisage_3" style="margin-left: 3em"><h4 class="naka-midashi"><a class="midashi_anchor" id="midashi260">短章 その一</a></h4></div>
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<span class="notes">[#改ページ]</span><br />
●ページの左右中央の例1。寺田寅彦「柿の種」岩波文庫、岩波書店、1997(平成9)年10月15日第9刷、9ページ
※左の組み版例では、「短 章」と字間が割ってあります。こうした体裁を整えるための単語内の空白は、記入例のように省いて入力します。
数行からなる文字列が字下げされている際は、まず左右中央の注記を行い、2行あけてから、字下げ注記を書き込んでください。
▲扉の左右中央に、5字下げで序が組まれています。
記入例:
[#ページの左右中央]
[#ここから5字下げ]
棄てた一粒の柿の種
生えるも生えぬも
甘いも渋いも
畑の土のよしあし
[#ここで字下げ終わり]
[#改ページ]
<span class="notes">[#ページの左右中央]</span><br />
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<div class="jisage_5" style="margin-left: 5em">
棄てた一粒の柿の種<br />
生えるも生えぬも<br />
甘いも渋いも<br />
畑の土のよしあし<br />
</div>
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<span class="notes">[#改ページ]</span><br />
●ページの左右中央の例2。寺田寅彦「柿の種」岩波文庫、岩波書店、1997(平成9)年10月15日第9刷、10ページ
左右中央から、右または左によせてある際は、行あきを調整して、かたよりを表現してください。
右に寄せてある場合は、[#ページの左右中央]のあとのあきを1行に。[#改ページ]または[#改丁]の前のあきを3行にしてください。
左に寄せてある場合は、[#ページの左右中央]のあとのあきを3行に、[#改ページ]または[#改丁]の前のあきを1行にしてください。
▲扉の左右中央から左に寄せて、大見出しが組まれています。
記入例:
[#ページの左右中央]
[#3字下げ]海道東征[#「海道東征」は大見出し]
[#改ページ]
<span class="notes">[#ページの左右中央]</span><br />
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<div class="jisage_3" style="margin-left: 3em"><h3 class="o-midashi"><a class="midashi_anchor" id="midashi360">海道東征</a></h3></div>
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<span class="notes">[#改ページ]</span><br />
●ページの左右中央から左に寄った例。北原白秋「白秋詩歌集 第二卷」河出書房、1941(昭和16)年2月19日、335ページ
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